めくるめく官能世界に程遠く
「ベーコンエッグ、焼き茄子、甘味噌、それからえーと、何だっけ」
「えっ、もう出来たの、早いわね」
「フライパン一つで簡単に出来るから面倒くさがり屋にはうってつけ、煮込み料理は面
倒、まゆさん、頼むね」
「うふ、キャベツをまるごと入れちゃう人ですものね」
「あー、言わないで言わないで」
「うふふ」
「もういいよね、手伝わなくても」
「まだです、とろろ芋を作ってね」
「えー、長芋擦るのー、手首痛い」
「えっ、どうなさったの、湿布しましょうか」
「えへっ、まゆさんをイカせると、右手が忙しくて忙しくて」
「うふ、やーね、心配するじゃないの」
「まゆさんはどこか痛くならないの」
「いいえ、とっても気持ちいいわ、あら、やだ、何を言わせるの」
「ふうん、じゃあさ、長芋擦るのやめて、そこに使ったらどうなるだろう」
「そこってどこ、えっ、ここ?やめてよね、もう、何考えているの、baka」
「はは、えーえー、底なしのバカだから、考えることなんてしょせんこの程度、まゆさ
んも危ない夫を持ったものだ、ごめん」
「違うわ、あなたが危ないのは、考えたことを直ぐに実行して実験しちゃうところよ」
「はは、言えてる」
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