めくるめく官能世界に程遠く
「ただいまー」
「おかえりなさい、おつかれさまでした、うふ」
「何かいいことあった」
「はい、これ、あなた、うっふーん」
コップの水と葉酸とマルチビタミンのサプリ。
「えっ、また?」
「うふ、飲みやすいのよね」
洗面所で手洗い、うがいしている間も、まゆみは横にいて待っていた。
「ふうー、じゃ、目を閉じて」
「はーい、うーん」、顔を突き出した。
ディープキスのさなか、サプリをまゆみの喉奥に流し込むには、ちょっとしたコツとタ
イミングが要るけれど、1錠ずつ全錠喉を通した。
ディープキスはその後も続いた。
「錠剤の飲ませ方がとっても上手ね、お薬はぜんぶこれで飲みたいわ」
「おいおい、ふふ」
手持無沙汰の両手が、勝手にまゆみの形のよい美桃尻を撫でまわしていた。
「うふ、あとでね、あなた」
今夜もきっと寝不足確実。
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