めくるめく官能世界に程遠く
「まいさん、進路決まった」
「まだでえーす」
「じゃあ、そろそろ、支度してっと」
「えっ、もう終わり」
「だって、まいさん、質問しないから」
「ちょっと待って、質問ね、えーと」
「いいよ、わざわざ探さなくても、それだけまいさんの力が付いた証拠ですよ」
「えっ、帰っちゃうの」
「えっ、誰が帰るの」
「えっ、違うの」
「違うよ、まいさんのベッドで横になるため、掛け布団の上にシーツを掛ける支度、まい
さんが寝床に男の移り香がしたら嫌だろうと思って」
「えっ、眠る準備、あー、あは」
「えっ、帰る支度だと思ったの、来てからまだ20分だよ、今帰ったらお母さまに角が生えるよ」
「うふふ、あなたの匂いならぜんぜんOKよ、さっ、横になって、早くうーん」
「こら、上で跨るなよ、ここは聖なる勉強部屋だぞ、お母さまが上がって来て部屋を覗い
たらどうするのさ」
「その聖なるまいの部屋でイビキをかこうという人が、なーに言っているの、その時は
その時よ、お兄さんにセクハラされそうになったので、とっちめているの、って言うから」
「なんてお嬢さんだ」
「うふ、ウソよ、あなたを大好きなお母さんが騙されるわけないじゃないの、あ、何するの」
「その口を塞ぐにはキスして唇を奪うのが一番」
「あ、うぐっ、あー」
※元投稿はこちら >>