めくるめく官能世界に程遠く
「ただいまー」
「おかえりなさい、お疲れさまでした」
「いやあ、ほんと疲れた、途中、女子中高生がどたどた乗ってきて、間違えて女性専用
車両に乗ったかと思った」
「うふ、今度から私の匂いを小瓶に入れて持ち歩かれれば」
「ああ、そういう手もあるね、まゆさん、あったまいい」
「それはそうと、急に、会社へ行くと電話をもらって心配したわ、何かありまして」
「会社の現状を知っておきたくてね、知れば知るほど、こんなアホが本当に務まるのか
と、自信喪失で絶望だあー、まゆさん、立ち直りたいから、いい匂いを嗅がして」
「まあ、うふ、立ち直るのではなくて、立ち立ちするんでしょ、ここ、って、もう立
ってますけど」
「もっと痛いくらいカッチチンカッチンになるよ、まゆさんの魔法の匂いで」
「うふふ」
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