めくるめく官能世界に程遠く 一緒に住むって、何だろう
「ねえ、そろそろアパートをお出になったら」
「未だいいよ、結婚してからで」
「毎日行き来するのって無駄じゃない、お家賃だってバカにならないし」
「すぐにでも一緒に住んで欲しい?」
「それはそうよ、あなたは違うの」
「正直いって、迷っているんだよね」
「あー、何かよくないことでも考えてるでしょ」
「そんなんではありません、キリッ」
「じゃあ、どうして」
「まゆさん、四六時中一緒に居て、今より楽しくなれる?」
「どういうこと」
「今、僕が夜這いして半日過ごさせてもらっているよね」
「うふふ、ずいぶん古い言葉ね」
「だって、他に適当な言い方知らないから、しようがないよ、まあ、それはどうでもい
いけれど、あとの半日は貴女がどう使うか貴女が決めればいい、でも、四六時中一緒に
居ると、そうは行かなくなる、それを楽しいと思えればいいんだけどね」
「あなたはどうなの」
「うーん、そうだ、お風呂入ってなかった、一緒に入ろ」
「あ、逃げた、ずるい人ね」
「へへ」
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