シナリオ 官能小説

めくるめく官能世界に程遠く　

「独身でやり残されたこと、何かおありになって」
「別にないです、まゆさんは」
「永久脱毛エステでお肌ピカピカにしたかったわ」
「へえー、今以上にきれいになりたいって」
「それはそうよ、女ですからね、あなたにうぶ毛おばさんなんて呼ばれたくないですも
の、だいたい、なんで男のあなたがすべすべで、女の私がうぶうぶなの、おかしいでしょ」
「はは、さあ、僕に言われても、そんなに気になるなら、結婚してからでもエステ通えば」
「もったいない、そんな贅沢できません」
「ベビーが出来たらエステなんていっていられないだろうけれど、幸か不幸かまだだか
ら永久脱毛するなら今のうちでは、お金の心配なら僕のクレジットで一括支払いすれば」
「あなた！ちょっとここにお座りになって」
「あ、いやーな予感」
「あと数日で正式の旦那さまなのよ、いつまでも独身気分でいられては困ります、お父
さまへの返済もこれからなんですからね」
「・・・・ぶつぶつ」
「なにか」
「まゆさんの言うのが正しいと言った」
「そんな長めにおっしゃってないわよね」
「いや、だから、そうそうと」
「ほんとかしら」
「信じる者は救われるのでＲ」
「あなたが別口座をお持ちでもそれはいいの、でも、家計とのバランスも考えてくださ
らないと」
「はーーーーい」
「長すぎ」
「はい」
「・・・ふふ、あなた」
「なんでしょう」
「うふ、すてき」


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