シナリオ 官能小説

めくるめく官能世界に程遠く　

「ただいまー」
「ただいまー」
「あー、疲れた」
「ふう、お疲れさまでした」
「まゆさんもお疲れさまでした、スムーズな打ち合わせが出来たのも、まゆさんのおか
げだ、ありがとう」
「うふ、経験の差って言いたいんでしょう」
「まあ、それもあるけれど、細かな点に心配りして質問するまゆさんが素敵だったよ。
プランナーの女性がまゆさんに逆に訊ねてたよね」
「お母さまの出席などマニュアルにないですものね、私達が初めて任された担当なんで
すって」
「ふうん、通りで他の人に頻繁に訊きに行っていた」
「きっと、それだけ一生懸命なのね、若いっていいわね」
「まゆさんも十分若いよ、若すぎるくらいだ、僕のほうが急に老けてしまったような」
「うふ、ナイスミドルにはもう少しかかるかも、でも、そのときは私ババアね」
「はは、まゆさんはこれからが女の上り、しっかりね」
「うふ、はい、あなたがいてくだされば、なんにも怖くないわ」
「ほんとに」
「あ、訂正、ねえ、愛しています、だから赤ちゃん早くうー」
「ふふ」

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