めくるめく官能世界に程遠く
まゆみ、ふらふらのくったくた、なかなかベッドから起き上がれず、りょうの肩につか
まってトイレに行く始末、まゆみにしろまいにしろ、女性の度重なるオーガズムは、生
きているのがやっとというくらい、膨大なエネルギーを使うのだろう実感。
女性は偉大なり。
「子作り開始記念日、料理するのも大変そうだから、久しぶりに外食しよう」
「身体から力が抜け出ちゃったみたい、足元がおぼつかなくて、お外へ出たくないわ」
「介護タクシー呼ぼうか」
「いりません」
「じゃあ、どうしよう、ふたりして餓死する」
「ふふ、大袈裟ね、そうだわ、駅ビル地下でお惣菜を買っていらしてくださいな」
「何かご所望は」
「マグロの赤身がいいわ、尻尾のほうでない、スジの少ないところ」
「他には」
「お任せします」
「任せられてもねえ、不安になってきた」
「うふ、しようのない人、いいわ、一緒に行きます」
「大丈夫なの」
「ええ、餓死したら溜まりせんもの」
「ぷ」
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