めくるめく官能世界に程遠く
駅前カフェ
「耳の痛みもないし、腫れもあと少しで引くと思う」
「それはよかったわ、もし、耳お化けになったら、どうしようって」
「ご心配をお掛けして、すいませんでした」
「ほんとよ、心配ばかりさせる人なんだからー、でもいいわ、ちゃんと見せに来てくれ
ましたから、キスしてあげます」
「だから、ひと前ではムリだって」
「ねえ、まいとホテルへ行ったあと、毎日どんな夢を見ていたのかしら」
「そんなこと言えるわけないでしょうが」
「うふ、おっしゃれないということは、どういうこと、やましいこと」
「別にやましくなんかないです、ただの夢なんだから」
「まいに聞かせられないこと」
「うーん、まあ」
「正直なあなたが大好き、まいは何を聞いても驚かないわ」
「・・・・」
「ねえ、おっしゃって」
「・・・まいさんの中で果てたとか、いや、違うよ、あれはただの夢の中の生理現象」
「うふふ、まいも同じ夢を見ました、夢の中で繋がっていたのね、うれしい」
「・・・・」
「キスしてあげます、ホテルでセックスレス彼氏の限界まで責任を果たしてください」
「まいさん、あれが僕にとってどんな悶絶拷問か、ぜんぜん分かってないでしょ」
「じゃあ、手コキすればいいのよね」
「女子高生が平気で口にする言葉なの、信じられない」
「ごちゃごちゃ言っていないで、さっ、行きますわよ、あなた」
「どこぞで聞いたような」
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