めくるめく官能世界に程遠く
まいから電話「ピアスをしたい」
駅前カフェ
「お母さまは何て」
「言ってないわ、学校はピアス禁止だし、反対されるに決まってます、ねえ、ダメ?」
「ふーむ・・・・」、暫し熟考。
「イヤリングは」
「すぐ取れるし、目立つのよね」
「穴はどうやってあけるの」
「お友達はピアッサーっていうピアス穴の専用具を使って開けたんですって」
「へえー」
「ねえ、ダメ?」
「消毒などの衛生さえ気を付ければいいとは思うけれど・・・・」
「じゃ、いいのね」
「ふーむ・・・・反対しても、したいんだろう」
「うふ、はい」
「そうだ、まいさん、僕がピアスするからさ、それから決めたら」
「えっ、何であなたがするの、したいの」
「したいわけじゃないよ、消毒など衛生的に保てるか、自分の耳で実証実験する、膿ん
だりしなければ、まいさんがすればいい」
「どうしてそこまでするの、膿んだらどうするの」
「まいさんが心配してくれた今の気持ちが、お母さまの気持ちですよ」
「・・・・」
「せっかくまいさんが心配してくれたのだ、これはやるっきゃないな、実験するぞ、はは」
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