めくるめく官能世界に程遠く
「ねえ、あなたが感じる私のいい匂いって、どんなニオイなの」
「どんなと言われてもね、うーん、桜とすずらんの香りに近いかな、母が使っていた琴
の匂いもする」
「へえー、どこを嗅いでもそうなの」
「場所により、少しずつ他のいい匂いも混ざるかな、でも、異臭なんてどこにも感じな
い、オナラだっていい匂いだし」
「うふ、まいさんのニオイは」
「しいていえば、石鹸と薔薇の匂いかな、異臭はやはり全く感じない、オナラは嗅いだ
ことないけれど、多分臭いと感じないと思う」
「ふうん、そうなのね、じゃあ、女性が集まったときのニオイは」
「あれはダメ、気絶ものですよ、香水と異臭をごちゃ混ぜにした臭い、我慢すると、拒
否反応を起こして現実逃避のために眠くなる」
「うふふ、そうなんですね」
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