めくるめく官能世界に程遠く
補習(予習)まい専属進路お手伝いさん 12回目
「せっかくまいさんが心を開いてくれたと喜んでいるお母さまだよ、ケンカしなかった
ろうね」
「うふ、まい、とっても幸せなのに、やーね、どうしてケンカしなければならないの」
「ならいいけど」
「それより、ホテルのこと、お姉さんに言ってないわよね」
「言ったよ」
「ええー、あなたって、どういう神経しているの、信じらんないわ」
「別にわるいことしたわけでなし、裏切ってもいない、隠す理由がないよ」
「それで、お姉さんは」
「信用していますから、ただそれだけ」
「へえー、やはりお姉さんて凄い女性だわ」
「まいさんも、もの凄い女性だよ」
「どういう意味かしら、自分勝手だから」
「自分勝手なのは誰でも同じ、まいさんの凄いところは、誰に言われるからでなく、
その場で機転を利かせて、自分もひともお互い幸せでいられるように精一杯力を出そう
とするところ、風呂場で全力で助けてくれたのもそう、そんなまいさんは世界中でたっ
た一人しかいない、だから僕はそんなもの凄いまいさんが大好きなんだ」
どちらからともなくキス。
まいの瞳は濡れていた。
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