めくるめく官能世界に程遠く 愛とは何だろう
久々に書店へ行ってみた。
女性のための書籍がずらり並んでいた。こんなにも多かったのかと感心しきり。
専門書棚が肩身の狭い奥の方にあって憤慨していた頃が、最早遠い過去のよう。
一通り眺めて、はたと不思議に思った。
著名人の恋愛ハウツーものが非常に多い。
読む女性がいて、売れるから多いのは理の当然として、知らず知らずのうちに、彼女達
が、得体の知れないものに、大切な何かを歪められ、霞めとられているような気がして
ならなかった。
美熟女は優れて心の優しい美人。
その彼女でも、夫となる者の将来糧となるに必要な経験とはいえ、何も今になって、わ
ざわざ、貧乏暮らしをしたくはないはず。
彼女には彼女の人生がある、では、どうすれば・・・・
解を得られぬまま、柳のようにしなやかで、山桜のように微笑む美熟女に思いを馳せな
がら、書店をあとにした。
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