その6
授業が終わると、京子は北欧系ファストファッションの店に水着が売れ残っていて、めちゃくちゃ安く買えると言う情報を仕入れきたため、その店に向かいました。
私は部活のジャージ生活が長く、店に着くと、どの服も大人っぽく見えたため、店内をズンズン進む京子も大人に見えました。
緊張した私はずっと京子の後ろに付いて歩き、自分はまるで幼子のようだなと感じていました。
歩きながら、私も水着を買うつもりだと話すと、京子は言いました。
「うちが選んであげるわ。圭太、私服もヤバいから短パンとTシャツも買ったら?」
もう9月だったので、夏服はワゴンに入り、とても安い値札が付いていました。
先に私の服を選ぶことになり、派手なピンクの短パンに黒いTシャツと麦わら帽子を買い、水着は裾の短い黄色の蛍光色のトランクスになりました。
私「マジで?めちゃくちゃ派手じゃない?」と何度も京子に言いましたが京子の返事は
京子「めちゃくちゃフツー」
とだけでした。
京子は、アプリで見つけていた目当ての水着が無かったらしく、セール品売り場に乱雑に積まれた水着の中から、3つの水着を取り出し試着室に向かいました。 つづく
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