その2
京子は中学3年生の頃から、いわゆる不良と呼ばれるグループに入り、誰のいう事にも耳を傾けなくなった時期がありました。
泣いている京子が父親に引き摺られて帰宅しているのも何度か見ていました。
ただ、私の母とは仲が良かったようで、私が部活で遅くなって家に帰ると、母と京子が食卓で話していたのをよく目にしていました。
私が帰宅すると、京子は目も合わせずに自宅に帰っていきましたが母には色々相談していたようです。
高校に入ると、中学時代のような事は無くなり、大人しくなったようでしたが相変わらず、私が帰宅した時には、食卓でよく見かけていました。
1度だけ、玄関ですれ違う京子に「しょっちゅう来てるな」と言った事がありましたが京子の返答は「おばちゃんと話しに来てるんやから、啓太に関係ないやん」でした。
それ以来、京子に何かを言う事はありません。ちなみに啓太と言うのは、私です。
私は、中学、高校と彼女も居ませんでしたが京子は、中学生の頃から彼氏が居て、学校でも公認でした。
私の知る限りでは、中学、高校で3人と付き合っていたようでしたが家に連れて行く事は無かったようです。
京子の母親に何度か京子の彼氏がどんな人か聞かれた事もありました。 つづく
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