その15
京子「その写真、前の彼氏やわ」
私「でも、顔はオレやんな?」
京子「顔は変わってるわ」
私「この写真が出回ってるんやけど、心当たりある?」
京子「ないない…うちは知らん」
私「そうか……」
京子「圭太と仲良くなりたい女子がいてて、うちと圭太の仲を妬んだんちゃう?それか、うちと圭太が付き合ってた過去があるってのを知らせるためとか」
私「そんな感じか…」
京子「嘘やから気にせんでええんちゃう?」
私「そやな。お前がええんやったら、べつにええけど」
京子「圭太は、私の元彼で妊娠させたあげく別れた人って設定はありなん?」
私「嘘やからオレは何でもええわ。妊娠させられた方が被害者やろうしな」
京子「なかなか男前な事を言いよるな、君は」
私「お前、こんな噂が家に知れたら、おっちゃんもおばちゃんも心配するで。てか、怖なってるおっちゃんしか想像できひんのやけど」
京子「……そやな。そこは、ちゃんとせなあかんな」
私「オレから、おっちゃんとおばちゃんに説明したろか?」
京子「その方が喧嘩にならんやろな~。最近のオトンの怒り方が半端やないから」
私「んな、夜に行くわ。おっちゃんが帰って来たら連絡して」
私は家に帰ると、まず母に相談した。経緯を説明して、今夜、京子の父親に話すと言うと、
母「それやったら、林さんにうちに来てもらい」
私「その方がええ?」
母「私も居た方がええやろな~と思う」
私「京子も呼ぶ?」
母「いや、林さん夫婦だけでええやろ。私から連絡しとくわ」
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