その11
翌日、学校へ行くと、下駄箱でさっそく男友達から「お前、林京子と付き合ってんの?もう、やった?」と言われ、もう噂が広まってるのかとビックリしました。
京子のクラスを横切る時に
京子「あっ!うちの旦那が来た!」
と京子が私に近付き、腕組みしてきました。
私「どうなってんの?みんなに何か言うた?」と京子に聞くと、
京子「だから昨日付き合ってるって、美紀に言うたやん」
と言いました。
私は訳が判らず、京子を振り解き、自分のクラスに入ると小学校からの親友である山下が
山下「お前、マジか!裏切ったな?」
と言われ、
私「お前もか!」
と山下にヘッドロックをして事情を説明すると、
山下「林ってスタイルええし大人っぽいから、やらしてくれるんやったらお願いしたいけど、ちょっと近付き難いからな。お前の彼女ってのは、相当無理があるよな」
と笑ったので、やっぱり無理があるかと思い、少し落ち込んだ。
バレー部の後輩からも「先輩、ヤバいっすね!林さんとか、めっちゃいいじゃないっすか!」と言われる始末で、どれだけ話が大きくなってるのかと心配になった。
京子の人気が結構ある事にも驚いたが、私と京子が幼馴染みで家が真向かいと言う、私達にとって当たり前の事実があまり知られていない事にも驚きがあった。 つづく
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