出張1日目の夜、俺は家に電話を入れた。「はいっ〇〇です…どちら様ですか?」「もしもし優梛っ」「あっパパ?」「うんそうだよ…そっちは大丈夫か?」「うんっ今の所何にもないよ」「そっか良かった」他愛もない話しを10分位して電話を切った。2日目…仕事の話し合いも折り合いがつき丸く収まった。依頼者が「呑みに行きませんか?」と言ったが俺は「10歳の娘が1人で留守番してるので…」と言うと「それは心配ですね」と言ってくれ、最終の新幹線で帰れる事が出来た。在来線の電車がもう無かったので、俺はタクシーで家に帰った。家に着いたのは夜中の2時頃だった。俺は電気が煌々と点いている事に気がついた。(あれっ?優梛まだ起きてるのか?)と思いながら玄関を開けた。「ただいまっ優梛?」と声を出したが優梛は出て来なかった。俺は一つずつ電気を消していった。リビングにも優梛は居なかった。(防犯か)と思い直し寝室をそっと開けると優梛は寝ていた。寝室も電気が点いていた。
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