優梛が夏休みになった。俺は優梛に「昼間退屈だろ?書斎と寝室に入らなければ、友達連れて来ていいぞ?」と言うと「うんっ分かったぁ…ありがとう」と言った。それからはよく友達が来てるらしく、夕飯の時に色々話しをしてくれた。お盆休みになり俺達は沙梛の墓参りに行った。母親の墓石の前で熱心に手を合わせる優梛に「何て言ったの?」と聞くと「パパと楽しく暮らしてるから心配しないでって」と言った。俺は少しグッと来た。そしてそのまま3時間近く懸けて俺の実家に行った。初めて優梛は俺の両親に会った。「初めまして…優梛と言います」と挨拶すると、母が「よく来たねぇ…疲れたでしょう?上がって」と言った。両親は姉夫婦と二世帯住宅で暮らしている。勿論俺が設計した。姉に「家の使い勝手どう?」と聞くと「うんっ使い勝手いいよ」と言った。姉夫婦には10歳男子の太陽と7歳女子の七海がいる。優梛は最初緊張していたが、いつの間にか打ち解けていた。夕飯になり全員が両親側の部屋に集まった。
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