俺は(まさかなっ)と思った。そこで正義感が働いた。トイレの10㍍手前まで優梛に「ちょっと待って」と言った。「パパどうしたの?」と聞いた。「何かさっき変な人がいたから…ちょっと見て来るから待ってて」と言って、優梛を待たせトイレに行った。そこのトイレは入り口が1つで中で別れるタイプだった。俺はそっとトイレに近付き、足音を発てない様に男子側を覗いた。小便器の所にも1つしかない個室にも、その男が居なかった。(やっぱり)と思い、同じように女子側を覗いた。3つ個室があり真ん中が閉まっていて、ドアに[故障中]と貼り紙がしてあった。俺はそこでしゃがんで下の隙間から覗いた。足が見えた。俺は確信を得て音を発てずにトイレを離れた。「パパどうしたの?」と聞かれ、シーっとやって「中に変態がいる」と小声で言った優梛は「えっ!?」と一瞬声を出し慌てて口を抑えた。俺は携帯を出し警察に電話をして説明した。公園近くに交番があり、そこから警官が来る事が分かっていた。
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