俺は そのまま、松◎に向かった。
ここから車で、今の時間なら45分というところか?
俺が着く頃には 店も開くだろうと鷹をくくって、
アダルトショップを目指した。
狙いは、
ペニバン 出来れば振動機能付の物、
AVの レズシーンで良く見る 亀頭が両端に付いた ぐにゃッ っと曲がるやつ、
それと 浣腸セット?(セット品なんて有るのか?)
大きな橋が渋滞していて1時間かかってしまった。
渋滞にハマっている間、ひっきりなしに携帯が ブルった。
案の定 ナミさんと京子さんからで、
二人交互に、5分と空けずにブルブルしていた。
まともに、伝言メモに残したのは、京子さんの1件だけだった。
京子
「今、ナミさんと一緒です、今日来て とは言わないから、とにかく 連絡して下さい」
と言うのを 店の駐車場に着いて確認した。
連絡は後回しにして、店内に入った。
開店間もない割には 数名がいた。
ペニバンも振動するやつだと 値段も結構した。
亀頭が二つのやつも 結構する。
(この際 バイブはナミさんが隠してるやつを使おう、
京子さんだって持ってるかもしれないし。)
などと思いながら、その2つは 妥協せずに選んだ。
下手に妥協して 興ざめ しても つまらない。
そんな事を思っていたから、浣腸関係は店員に聞く事にした。
ペニバンと、頭 2つのやつをレジに置くと、ピロロンと電子音がして、奥から店員が出てきた。
店員
「いらっしゃいませ!」
「こちらで、よろしい ですか?」
俺
「はい」
「それと、教えて欲しいんですけど…」
店員
「はい、なんでしょう?」
俺
「あのぉ、浣腸のことを…」
「初心者なもんで…」
店員
「はい。少々お待ち下さい」
と、奥に消えた。
と、すぐに、店主らしきオヤジを連れてきた。
オヤジ
「あ、こちらに どうぞ」
俺は さっき物色していた、ショーケースの前に連れて行かれ、あれこれ説明を受けた。
オヤジ
「初心者でしたら、まずは これをこの中に入れて
試されたら 良いでしょう」
俺は言われるままに、太い注射器と何とか液を買った。
(薬事法なんてのが、当時は甘かったのか?、もぐり だったのか?、それとも そもそも 引っ掛からない まがい物だったのか?、何とか液を買った。)
店をでて、車で京子さんに電話した。
京子
「あっ、もしもし、直さん?」
すぐに、ナミさんが携帯を取り上げたのだろう?
「ちょっと!、何処にいるのよ?」
「パチ屋にも居ないし」
俺
「あれ?、ナミさん?、京子さんと一緒なの?」
ナミ
「そぅよ!。イケない?。」
「私には電話もくんないでさ!」
俺
「ちょっと、ナミさん 落ち着こうよ!」
「伝言残ってたの、京子さん だったから、京子さんに電話しただけでしょ?」
「とにかく 京子さんに代わって」
ナミ
「もぉ!、はい 京子さん」
京子
「もしもし、今ね、2人でJUSCO(同時は…)にいるのよ。でね、ゴミ処理場の隣のプールにナミさんと通うから、水着見てくる。って出てきたの」
「でもね、時期が時期でしょ?。スポーツショップとか、直さん 知らないかなぁ? と思って…」
俺
「時間も時間だしねぇ。」
「だいたい ホントに行くの? プールなんて?」
京子
「まさかぁ!。言い訳考えてたんだけど、そんな事位しか思いつかなくて」
俺
「あぁ、そういう事ね」
「まぁ、そう言っちゃったんなら、水着が有るにこした事はないだろうけど、ああいう所は 競泳タイプだったり、帽子は コレとか有るみたいだよ、どぉすんの?、準備するの?」
「時期が時期だからねぇ、高いのしか無くてさぁ、もぅ少し探してみる。とかって誤魔化しちゃぇば?」
京子
「そぅよね?、スポーツショップとか高いもんね」
「そう しようかな」
俺
「でも、そんな言い訳考えたんだ(笑)」
京子
「こっちは笑い事じゃないんですぅ(怒)」
俺
「でも、それって、旦那さんと まだ 有る。って事でしょ?」
京子
「もぉ(怒)。またそうやって。意地悪ばっかり」
ナミさんに代わって
「で、どうなったの?」
俺
「プールに通うつもりで、手入れしてたら 手が滑っちゃって、とか 誤魔化せば? って」
ナミ
「で、形も変になったから、全部。って?」
俺
「それっきゃ無いでしょ?、水着買う って出て来ちゃったんじゃ」
「何とか 上手いこと誤魔化して 丸め込むしか無いっしょ」
ナミ
「で?、直さん 今 何処に居んの?」
「どっかで、ご飯でもしない?」
俺
「それは秘密、明日 明後日のお楽しみ」
「ゴメンね。じゃ、俺 まだ寄るとこ 有るから」
ナミ
「もぉ(怒)」
俺
「ゴメン、ゴメン。京子さんにも ヨロシク」
と、電話を切った。
帰りは パチ屋の顔見知りが集まる 定食屋に顔をだした。
「よぉ、直ちゃん、どぉなったのよ、あのオバサン?、姦っちゃったん?」
などと からかわれながら、呑んでいた。
頃合いを見て
「さっきはゴメンね。明日の朝 電話するから」
と、京子さんにだけ、メールを打った。
と、すぐに
「…待ってます」
とだけ、返ってきた。
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