京子
「…あの、実は…」
京子さんが話し始めると同時に、灰皿を手繰り寄せるフリをしながら、俺の前に置いていた 携帯とデジカメとボイスレコーダーをテーブルの隅に押して、気付かれない様にボイスレコーダーのスイッチをいれて。
実は商売柄、お客様と、言った言わない 聞いた聞いてない と押し問答になる時が たまにある。
(今のスマホの様に アプリで何でも有る訳ではない。
まだカメラの付いてない携帯を持ってる人もいる、そんな時代だった。)
そんな時の為の デジカメとボイスレコーダーは必須アイテムだった。
俺
「実は?、なんですか?」
京子
「…見ちゃったんです。お2人の事。」
「ナミさん?、ご主人はご存知なんですか?」
俺
「えっ、いつ?。そんな。 なんで?」
わざと狼狽してみせた。
京子
「知らないんだでしょ?。」
「…大変な事に なっちゃうでしょ? 」
俺
「…で?、で なんですか?」
「旦那さんには、ちょっと」
京子
「で、ご相談なんですけど…」
俺
「なんでしょ?、言って下さい」
京子
「言いにくい事なんですけど、凄く負けちゃって。」
「食費まで、手 付けてしまって」
俺
「…で?、どうしろ と?」
京子
「…幾らか融通して頂けないかと」
俺
「幾らか って?」
京子
「20 とか」
俺
「20って、20万 って事ですか?」
京子
「いえ、20万じゃなくても、ホント困ってしまって」
俺
「それって こう言う事ですか?」
「俺達2人事を 彼女の旦那さんには 20万で黙っててあげるから って事ですか?」
京子
「…(無言)…」
俺
「それなら そう いう ふうに、京子さんのクチから、ハッキリ言ってもらわないと」
京子
「…(また無言)…」
俺
「どおしました?、言ってもらわないと」
京子(しぶしぶ)
「20万 頂けるんなら、お2人事は ナミさんのご主人には黙ってます。」
「20万、頂けますか?」
俺
「そおですか、わかりました」
と言いながら立ち上がり、食卓にあった 子機を取った。
京子
「何?、どぉするんですか?」
俺はソファーに座りながら
「警察に電話するんです。今 恐喝されてます、って」
京子
「そんな。そんな事出来る訳ないわ」
「ご主人にバレちゃうし、それに証拠だって…」
俺
「証拠ならありますよ、これ(ボイスレコーダー)に今の会話が録音されてますから、聞いてみますか?」
「それに、今さらバレたって、ねぇナミさん」
と、言いながら わざとスピーカーフォンにして 110番にかけてテーブルの上に置いた。
警察
「はい、110番です。事件ですか?事故で…」
警察が言い終わらないうちに、京子かんが子機を取り上げ電話を切ってしまった。
俺
「ダメでしょ切っちゃ、掛かってくるよ、警察から」
言い終わらないうちに、警察から掛かってきた。
俺
「もしもし」
警察
「どぉしました?、大丈夫ですか?」
俺
「はい、すみません。犬も食わない何とか ってやつで、妻が取り乱してしまって、今 代わります」
ナミ
「もしもし、すみません、ご迷惑かけちゃって」
「ホントにごめんなさい、大丈夫ですので」
俺
「ホントにごめんなさい、なんなら 来てもらっても構いませんが…」
警察
「緊急用ですからね!、わかりましたね?、お願いしますよ!」
と、電話が切れた。
京子
「どおして?、どおして警察なんか?」
俺
「どおして?、って あんた 自分のしてる事わかってる?」
「他人の家は 覗くわ、ゆすり だか、たかり だか、あんたのやってる事は 恐喝!。」
「警察に来られたら困んの?」
京子
「警察だけは勘弁して下さい」
俺
「旦那は?、何時に帰ってくんの?」
「それとも 今 電話 繋がんの?」
京子
「そんな、主人に知れたら…」
俺
「じゃ、どおすんの?」
「あんた みたいな、覗き魔の恐喝犯 誰かに見張っててもらわなきゃ 危なくて しょうがないだろ!」
「どおすんの!、えっ!」
「誰に言って 見張っててもらえばいいの?」
京子
「…そんな、誰にも、誰にも言わないで下さい」
俺
「そぉ?。で?、タダで?」
「あんた、さっき言ったよな?。」
「黙っててやるから 20万よこせ って」
「どぉすんの?」
京子
「そんな。」
「お金があったら こんな事には…」
俺
「金よこせ!、なんて言わねーよ!」
「そんな事言ったら あんたと同じに なっちゃうだろうよ!、どおすんの?って聞いてんの!」
京子
「…どぉすれば?」
俺
「あんた、俺達のこと 覗いてたんだよな?」
「じゃ、今度は俺達に覗かせてくれよ、あんたの事」
京子
「私達(夫婦)の こと ですか?」
俺
「あんたの旦那にゃ興味ねーよ!あんた だけでいいよ!」
京子
「私?、私の何を覗かせればいいの?」
俺
「あんたさ、オナニーしてたよな?、俺達 覗きながら、何度も。俺が気付いてねー って思ってる?」
「あん時みたいに、オナニーしてみせろよ!」
京子
「…ここで?」
俺
「そう、ここで。俺達の前で」
「あんた、俺達 を覗いて まんずり こいてたよな?」
「俺達 が見なきゃ不公平だろ」
「さっさと しろよ!、ほら!」
と、理不尽で理屈にならない事をまくし立てた。
京子さんは ちょうど スカートだった事もあり
俺
「俺は あんたには 触らないよ、覗き だから」
「ほら、自分でスカート たくし上げて」
「両足 ソファーに上げて」
「足 拡げて」
「ほら!、早く!」
京子さんは、渋々 両手でスカートの裾をつまみ、片足づつ ソファーに あげた。
俺
「それじゃ パンツも覗けねーよ!」
京子さんは 尻を少し浮かせて、スカートの裾を摘まんだ手を 自分の方に引き寄せた。
パンスト越しの白いショーツが あらわになった。
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