小春は俺に懐いてくれた。「小春ちゃん楽しい?」「うん楽しいよっ!…あっ!?次あれ乗りたい」と指差した先にはメリーゴーランドがあった。小春は香に似た笑顔を見せてくれた。「おじさんと一緒に乗る~っ」と言われ俺は一緒に乗った。そして最後に観覧車に乗った。小春は「凄~いっ…遠くまで見えるっ」とはしゃいだ。はしゃぐ小春をよそに、香は固まっていた。「高い所苦手?」「…はい…少し」と言った。俺はゴンドラが揺れない様に注意して、香の隣りに座り手を握った。「こんなんで怖さが和らぐとは思わないけど…」「…ありがとう」と言った手に力が入った。観覧車を降りてお土産を買いに行った。俺は観覧車を降りても暫くの間、香の手を離さなかった。小春にぬいぐるみを買ってあげ、それからプリクラを撮った。帰りにファミレスに寄り夕飯を食べた。帰りの車の中、小春は疲れ切って眠っていた。「小春ちゃん寝ちゃったね…」「遊園地初めてだったから」「そうなんだ…」「私が忙しくて連れて行けなかったから」と香は言った。
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