支社の部長が「荷物の片付けとかあるだろうから今日は帰っていいぞっ…明日から頼むなっ」と言った。まだ午前中だったので、俺は会社を出てタクシーで香のアパートに行った。呼び鈴を鳴らした。「はぁい」と香の声。ガチャっと開け香は俺を見ると固まった。突然の訪問に驚いた様だった。「徳君っ!?どうしたの?何でここに?」と矢継ぎ早に質問した。中に入り説明すると「え~っ!?嘘っ!?本当に?」と言った。「ホントだよっ…転勤になったんだ」「じゃぁずっとコッチに居るの?」「うん…だからいつでも会えるよ」と言うと香は「嬉しいっ」と言って抱きついた。俺は「まだ早いと思うけど、いつか結婚しよう」と言うと「本当に私なんかでいいの?子供いるよ?」と言った。「そんなの関係ないよ…小春ちゃんも含めて香を愛してるんだから」と言うと、香は涙をこぼして「うん…結婚しようね」と言った。それから3ヶ月経つ頃、香が「子供出来たみたい」と言い「じゃぁ籍入れようか?」と言って俺達は結婚した。小春も「オジチャン」から「パパ」と呼ぶ様になった。
※元投稿はこちら >>