マンションに着くと紗英は「何か凄い所に住んでますね…」と言った。俺は「でもマンションは高いけど、住んでる階は三階だよ」と言いながら、オートロックを解除した。部屋に入ると「わぁ…結構広いですね?」とまた驚いた。俺はまず風呂を準備した。そして「適当に座って」と言って、買ってきた弁当をレンジで温めた。紗英は落ち着かない感じで部屋を見回した。弁当をテーブルに置いて座り「じゃぁ食べよう」と言って食べ始めた。俺は紗英に「とりあえず家が見つかるまで暫くここにいていいよ?」「いいんですか?…何か悪いな…」「そのパソコン使って調べるといいよ」「ありがとうございます…あのえっとお名前…」と言われ、互いに自己紹介していない事に気がついて笑った。その時の笑った紗英の笑顔に俺は一目惚れした。「俺は前田匠、26独身彼女無し」「私は森紗英18独身で彼氏なしです…」と紹介した。紗英はお腹すいていたのかペロリと弁当を平らげた。そして「はぁ…おいしかったぁ」と言って満足な顔をした。
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