俺は構えて「こうゆう感じに振るんだ」と言ってお手本を見せた。ブンッブンッと二回振った。「解った?」「はい」とバットを返した。利彦はバットを振った。「うん…いいねっ!それを忘れない様にね」「はい」「よし…次はキャッチボールやろう…グローブある?」「はい…あります」と言うと利彦は中に行ってグローブを持ってきた。ピッチャーをやるだけあっていい球を投げてきた。肩を作ってから「じゃぁ受けるから本格的に投げてみて」と言うと「本格的にですか?」と言った。俺は「大丈夫…僕はキャッチャーも出来るから」と言って距離を取り座った。「じゃぁ行きます」と言って投げ込んだ。パシッといい音が響いた。130~40は出ていると思われた。「いい球投げるね」「ありがとうございます」暫くストレートだけ受けた。「じゃぁ次は変化球投げてみて…種類は何がある?」「スライダーとチェンジアップです」「そっか投げてみて」「はい」利彦は何球か投げた。スライダーのコントロールは悪いがキレはあった。
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