親父さんと馬があった。親父さんは歴史関係の仕事をしているらしかった。俺も歴史が好きで戦国、幕末に関する本を良く読んでいた。俺が歴史好きと分かると、親父さんは饒舌になり、楽しそうに話しをした。気がつくとお昼になっていて、親父さんは2時間もしゃべり続けていた。そこに母親が来て「お父さん、それ位にしてお昼にしましょう」と言われ親父さんは「ああすみません…ベラベラと」と謝った。後で紗英が「お父さんがあんなに話したの初めて」と言った。「そうなんだ?」「匠さんが絶妙なタイミングで、相槌打つから話し易かったんだと思います」と言った。午後は紗英の案内で市内を観光した。夕方家に戻ると母親がご飯を用意していた。「匠君…まぁ一杯」とお酒を勧められた。すると紗英が「お父さん…匠さん…あんまり呑めないからあまり勧めないで下さい」と言うと「えっ!?そうなんですか?見た目強そうなのに」と言った。「一杯だけ頂きます」と言ってコップを持った。「匠君…こんな娘ですが宜しくお願いします」と言った。
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