紗英の実家に行く日は週末に決まった。俺は紗英に両親が好きな物を聞いて、それを買って用意した。そして土曜日の朝、始発に乗り新幹線が停まる駅に行き、新幹線に乗った。紗英の実家があるF県の駅に着いた。その駅から在来線に乗り換え1時間乗り、ようやく実家がある駅に着いた。約4時間掛かった。駅からバスに乗って15分で実家近くまで行った。実家に向かいながら紗英は電話をして着いた事を言った。俺はスーツを直した。「匠さん…着きました…ここが私の実家です」と言った。俺は田舎特有の家のでかさに驚いた。紗英は玄関を開け「ただいま帰りましたぁ」と言った。すると奥から母親が出て来て「紗英お帰りなさい」と言った。そして俺を見て「まぁそちらが紗英の恋人?」「そうです。こちらが前田匠さんです…こちらが私の母です」「前田匠です。初めまして」「まぁご丁寧に…母の和恵です…さぁどうぞ中へ夫が待っております」と言われ「お邪魔します」と言って上がった。「匠さんこっちです」と紗英に案内された。
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