匂いに敏感な俺が鼻をヒクヒクさせてると、紗英が「匂いますか?」と言った。俺が「えっ!?君の匂い?」と失礼な事を言うと「そんなに臭いですか?」と言った。「うん…悪いけど…少し臭いかな」と言ったら「やっぱり夏だから匂うか」と言って自分の体を嗅いだ。「お風呂入ってないの?」と聞くと紗英は話し始めた。「私が旅行に行ってる間に住んでたアパートが火事になって全焼したんです…それで何日か満喫に居たんですけど…お金が底をついちゃって…それでここ3日お風呂入ってないんです…お金もないから実家にも戻れなくて…携帯も止まっちゃって…どうしようって…」「友達とかは?」「田舎から出てきたばっかりだから友達なんて…」と言った。「それは災難だったね…住む所がないなら家来る?…1人暮らしだから君が良かったらだけど?」「えっ!?そんな…」「ご飯も食べてないんでしょ?遠慮しないでいいよ…」と言うと「いいんですか?」と言うので「いいよ…じゃぁ行こうか」と言って家に向かった。会社から電車で約30分の俺の家がある駅に着き、コンビニで夕飯を買い家に帰った。
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