話しは段々とプライベートな事になった。「志帆ちゃんて今彼氏いんの?」「うん…いるよ」(だよなっ)と思った。「でも最近あんまり上手くいってないんだよね…」と言うと少し暗い顔になった。少し沈黙した後、突然「音楽かけていい?」と言って俺の横にあるコンポを弄った。いい匂いが鼻を掠めた。洋楽のラップが鳴りだした。志帆はベッドに戻らず絨毯の上に座った。「アキラって…彼女は?」「いないよ…」「ふ~ん…この間の子は?家に来たじゃん?」「えっ!?あっあの子はCDを借りに来たんだよ…」「ホントかなぁ…」と言って妖しい目つきをした。「ホントだって…あの後すぐ帰ったもん」「ふ~ん」と言いながらも怪しんだ。「俺…好きな人いるし…」と言うと志帆は興味津々な顔して「ねっ誰?同じクラスの子?」と言って寄って来た。俺はドキドキした。俺は振られるのを覚悟で言った。「俺が好きなのは…志帆ちゃんだよ」と言うと「へぇ~っそうなんだ…私と同じ名前の子なんだぁ」と天然が炸裂した。俺は慌てて「志帆ちゃんが好きなんだよ」と志帆を指差した。
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