「そう?部活やってるからかな?」「何部?」「合気道部」「へぇ~っ凄ぇじゃん…まだやってたんだ?」「うん…まぁね」「かなり強くなったんじゃね?」「どうだろう?」そんな他愛のない話しで盛り上がった。志帆は煙草に火を点けた。「志帆ちゃん…煙草吸うんだ…」「うん…まぁね…アキラは吸った事ない?」「うんないよ…」「偉いじゃん…一口吸ってみる?」と吸ってる煙草を差し出した。「えっ!?いいよ…」と断るが「一口だけだよ」と無理強いをしてきた。俺は断り切れずに「じゃぁ一口だけ…」と言って受け取った。フィルターが少し湿っていた。煙草をくわえ吸ってみた。「ぐっ…ゴホっゴホっゴホっ」と咳をすると志帆は「アハハハっ…やっぱりなったねっ」と笑って言った。俺は咽せながら煙草を志帆に返した。「大丈夫?…初めての時って皆咽せんだよ…」と悪戯っぽく言った。「煙草なんて旨くないよ…」と言うと「そうだよね…旨くないよ」と言って吸った。「何で旨くないのに吸ってんの?」と聞くと志帆は「何でだろうなぁ…」と言って煙りを吐き出した。
※元投稿はこちら >>