午後の試験が始まった。英語のリスニングからだった。智姉のお陰で難なく解けた。最後の科目も終わり、一人廊下の椅子に座り、退屈な時間を眠りながら時間になるのを待った。やがてチャイムが鳴って皆出てきた。皆不安な顔をしていた。その後面接があった。面接官に「試験はどうでしたか?」と聞かれ「全体的に簡単でした」と素直に言うと、面接官は少しムッとした顔をした。俺はどの科目の何問目が引っ掛け問題だったと言うと、面接官は驚いた顔をしていた。…面接も終わり学校に連絡を入れ報告した。帰りの電車の中で皆無口だった。俺は明るく「次は公立だなっ」と言うと、清水が「そうだねっ…次も頑張らなくちゃ」と言った。学校に帰り先生に「他の私立組は?」と尋ねると「まだ戻ってきてない」と言った。教室に入ると「お帰りぃ」と迎えてくれ「どうだった?」と聞かれ「俺は余裕だった」と答えたら「若林君て頭良かったんだ?」と言われ「ひでぇなぁ」とおちゃらけると皆笑い出した。…暫くすると麻希達が帰ってきた。
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