「彰君て歴史物好きだよね?」「うん」「何時代の物が好きなの?」「戦国と幕末昭和初期と…後、中国の三国志かな」「皆動乱の時代だね」「うん…男は結構好きじゃないかな…俺は数いる有名人の中でも定番の坂本龍馬と真田幸村が好きだな」「ふぅん坂本龍馬と真田幸村かぁ調べてみよっ」と麻希は言った。…年末の大晦日麻希の家に電話した。(その頃まだ携帯が普及した頃だった)麻希が出た。「あっ!?麻希?」「彰君…どうしたの?」「明日、初日の出見に行かない?」「うん…行きたいっ」「じゃあ6時半頃に迎えに行くよ」「うんっ分かったぁ待ってるねっ」「うん…じゃあよいお年を」「良いお年を…」…元日約束の時間に麻希の家に行き、小さい石を投げると窓が開いた。「今行く」と麻希の口が動いた。すぐに出てきた。「明けましておめでとう…今年も宜しく」と挨拶を交わした。自転車で2人乗りをして日の出が見える場所へ。背中に抱き付く麻希の体温を感じながら一生懸命にペダルを漕いだ。学校に着き門を乗り越え敷地内に入った。
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