午後の部が始まり接戦が続いた。俺達白組は僅差の2位だった。そして最後の種目の組別対抗リレー。俺とさつきが選手で俺はアンカーだった。アンカーは200㍍。現在1位の紅組のアンカーはさつきの元彼の関口だった。俺は何となく闘争心を燃やした。リレーが始まった。1年2年と走るとまず緑組が転び脱落した。さつきがバトンを受けた時接戦で3位だった。さつきは食らいつき、そのままバトンを託した。「彰君行けぇっ!!」と麻希の声がはっきり聞こえた。1コーナーで青組を抜いた。関口はすぐ目の前だったが二百あるので俺は少し抑えそのまま付いて行った。そして勝負の終盤残り約70㍍。俺はスパートをかけた。関口はそれに反応した。残り20㍍関口に異変が起きた。どうやら足が痙攣したらしい。俺は必死の形相の関口を悠々と交わしゴールした。…結果俺達白組は大逆転で優勝した。3年生最後の体育祭にどの組の3年女子達は泣いていた。…閉会式、優勝トロフィーを応援団長が受け取り高々と掲げた。
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