昼は麻希と2人で非常階段の踊場で食べた。「さっき恥ずかしかった」「俺はすぐに麻希しか居ないって思ったよ…」「私よりもさつきちゃん達の方が可愛いし…」「何言ってんの?…麻希は美人だよ?…確かに西野達は可愛いけど…麻希とはジャンルが違うし…可愛いと美人は違うから…」「そんな事ないよ…私なんて…根暗だし地味だしメガネだし…」「麻希は美人だよ…俺やお姉達が言うんだから間違いないよ…麻希も皆も気付いてないだけだよ…もっと自分に自信持ちなよ」「…ありがとう」麻希は照れて下を向いた。麻希は右手を見つめていた。「痛いの?」「ううん…違うの…嬉しいの…」「嬉しい?」「うん…彰君足速いから付いて行くのに大変だったけど、私の右手力強く引っ張ってくれて…本当に嬉しかった…」そう言うと麻希はギュッと自分の手を握った。俺はそっと麻希の右手を握った。麻希は嬉しそうに笑い俺の肩に頭を乗せた。そして「何か幸せ…」と呟いた。「うん…幸せだね」と俺も言って麻希を見つめキスをした。俺達は昼休みが終わるまでずっと手を握っていた。
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