俺達は付き合う事になった。誰にも言わなかったが誰が見ても解った。学校に行く時は、通学路で合流して一緒に行った。帰りは麻希を送ってから帰った。そんな事が一週間も続くと同級生の中沢(♂)が「お前ら付き合ってんの?」と聞いてきたので「そうだけど」と言うと中沢は「若林と木村付き合ってんだってぇ」と言い振らした。「えぇ~っ嘘っ」とか「ホントだったんだ」等の声があがった。俺は麻希に「別に知られてもいいよな?」と言うと「うん…本当の事だから」とはにかんだ。…その次の日の昼休み俺達は図書室で本を読んでると、麻希と仲のいい女子(井上と町田)が着て「ねぇ…麻希聞いた?」「何を?」「さつきちゃん達別れたんだって」と言った。麻希は俺をチラッと見てから「そうなんだ…いつ頃に」と聞いた。「ほら今週の頭からさつきちゃん休んでるでしょ?その時じゃないかって」と言って「あっ!?お邪魔ですね…じゃっまた後でね」とどっかに行った。麻希は俺を不安そうに見つめた。俺はその視線に気付いても本から目を離さなかった。
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