席替えがあり俺の隣りに麻希が座った。「若林君宜しくね」「うんこちらこそ」俺はさつきじゃなくガッカリしたが麻希は嬉しそうだった。…ある時の授業中に麻希は隠しながら本を読んでいた。先生が「女子の6番」と言って麻希を指名して「読んでみろ」と言った。麻希は焦って立ち上がった。俺はさり気なく教科書を指差し読む所を教えた。更にアシストをした。「先生っ木村さんて緊張しいだからちょっと待ってあげて下さい」と言った。た麻希はふぅ~っと息を吐いてから読み始めた。麻希は読み終わって座りノートの端に[ありがとう]と書いた。授業が終わり教室を移動する時に「若林君ありがとうね…助かった」と言ったので「授業中は読むの止めなっ」と言うと「うん…そうする」と笑った。…それ以降別に何もなく、あっという間に三年の春になった。部活では中丸がキャプテンで俺は副キャプテンになった。俺達は最後の夏で全国に行き、ベスト8まで進んだが、ベスト4を決める試合で俺が前半に怪我をして退場。皆頑張ったが4点差で負けた。
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