「エプロン取りに行ったの?」と聞くと「はい…男性ってあまりエプロンてしないじゃないですか」と買ってきた材料を出しながら言った。「じゃぁ餃子作りますね」と作り始めた。桜は初めて家に来たのに戸惑う事なく作った。心地よく野菜を刻み響く包丁の音に俺は(ああ…料理してる子だなぁ)と思った。「手際良いね」と言うと「小学生の時から手伝ってたから」とはにかんだ。俺も手伝い次に使う物を渡したり、汚れた物を洗ったりした。俺は餃子を焼く前にラーメンを作り始めた。やがて両方出来あがり食卓に並べビールで乾杯した。餃子を食べる。「どうですか?」心配そうに顔を覗き込んだ。「美味いっ」「ホント?」「お世辞じゃなく本当に美味いよ…この羽の感じもパリパリで美味いっ」「良かったぁ」と顔を緩ませた。桜も食べ始める。「やっぱり誰かと食べるのっていいですね」「うん…そうだね」と言った。「美味かった…ご馳走さま」「おいしかった」「また何か作ってよ?」「はい」そう言ってから俺達は食器を片付け始めた。
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