…完結編……「パパ…今まで育ててくれてありがとう…これからは誠さんと幸せになります」と美咲(24)は涙をこぼしながら言った。美咲は誠(25)と3月の桜の誕生日に結婚した。俺は52で1人暮らしになった。その夜庭の桜の木に報告した。「今日お前の誕生日に美咲が結婚したよ…これでやっと肩の荷が下りた…誠君なら美咲をしてくれるはずだよ…だからもういいよな…」と呟くと急に頭が痛くなり意識を失った。次に目を開けると、以前にも見た真っ白な世界だった。桜が立っていた。「桜…迎えに来てくれたのか?」「まだだよ源ちゃん…」「えっ?まだ?」「うん…まだやってない事があるよ」「やってない事?」「うん…」「何をしてないって?」「美咲に遺言書いてないし…」「あっ!?そう言えば…」「だから後ひと月だけ頑張って…そしたら…ね?」「…うん…解ったよ」「ちゃんと書いてね」桜はそう言うと姿を消した。…目覚めると孝一と直美がいた。「えっ!?どうしたの」「源二俺達が解るか?」「源ちゃん解る?」と2人は言った。
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