やがて大きな鞄を持った美咲が出てきた。「お疲れさんっ」「パパ重い持って」「しょうがないなぁ…うわ重いっ」「でしょう?」そう言ってから知り合いの親に声を掛け校門の前で写真を撮って貰ってから帰った。…夕方2人で居酒屋に行った。「おっ?来たね」いつものメンバーがいた。店の中には[美咲ちゃん入学&誕生日おめでとう]と垂れ幕があった。まずは皆で写真を撮った。俺達はいつもの席に座り桜の写真を飾ってから、テーブルに並んだご飯を食べ始めた。「早いねぇ…もう13歳かぁ」「桜ちゃんも喜んでるかな?」「ママ喜んでるよ…今も皆に会えて嬉しいって」「そっか美咲ちゃん見えるんだっけ」「うん…この日とパパ達の結婚記念日だけだけどね」そう美咲は6年前のこの日から桜が見えた。皆しんみりした。すると「もう毎年しんみりしないでよぉ…今日は私の誕生日だよぉ」と怒った。「そうだなっ悪いっ歳とるとしんみりしちゃっていけねぇや」そう敏さんが言うと三味線を取り音を奏でた。それからはいつもの騒ぎになり宴を楽しんだ。
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