無事番号とメアドを交換し登録した。「電話もメールも24h営業だからいつでも掛けて」「はい…私の方もいつでも」そう言ってから「じゃぁ送ってくよ…この辺暗いから」「でも荷物が…」とそっちに視線を向けた。俺は荷物を植え込みの目立たない所に隠した。「じゃぁ行こうか」「はい」また歩き出した。「あっ!?ほらっ雲が晴れて星が出てきた」と言うと桜も空を見上げ「本当だ」と言った。俺は大胆にも初めて会ったばかりの桜の手を取った。桜は嫌がらずに手を握り返した。「さっき初めて会ったばかりなのに、こうして手を繋いでると安心する…」と桜は呟いた。「うん…不思議だね…昔から知ってる様な感じだね」「…はい」桜が住んでるアパートに着いた。「送って戴いてありがとうございました」「うん…じゃあまたね」と言ってから手を離した。「じゃあ…気をつけて…おやすみなさい」「うん…おやすみ」と言って俺はマンションに向かった。いつまでも俺の左手に桜の温もりが残っていた。俺はウキウキしながら帰り隠した荷物を持って部屋に入った。
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