親父達も起きてきて朝食を食べた。「親類と美咲の事はこっちに任せてお前は桜ちゃんの傍にいてやんなさい」「うん…ありがとう…皆の車は脇の農道に停めて大丈夫だから…それとホールまでの地図書いておいたから」「ああ分かった」「じゃぁ先行ってるね」「気をつけて」俺は先に行った。ホールに行くと飾り付けが始まっていた。別室で担当者と話しをし、遺影に使う写真を渡した。「奥様にお会いになりますか?」「はい」と言って奥の別室に入った。まだメイクはされていなかった。「あのメイクはまだ?」「写真が来てからと思いまして」「そうですか」「奥様が使われていたメイク道具等ありましたら」「一回家に戻って取ってきます」「すみません…ありがとうございます」俺は一度家に戻って桜の化粧品を持ちまたホールに戻った。それを担当者に渡した。お昼を過ぎると家族が皆来た。「お義母さん…大丈夫ですか?」「源二郎さん桜は?」「奥に…」と言って案内した。義母はその部屋に入り桜を見ると泣いた。
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