「いつも交代であげようって決めてたから」「そうなのね」と言って「源二郎もこの位の時…」と昔話を始めた。俺は「止めてくれよ」と言って照れた。母は「貸して…私がやるから…アンタは寝て明日に備えなさい」と美咲を取り上げた。「母さんありがとう…」と言うと「美咲の為にもアンタはしっかりしなさいよ」と言ったので「それ他の人にも言われたよ」と言うと「さっき居た人達?」と聞いた。俺が頷くと「いいお友達持ったわね」と言って笑った。「皆美咲も桜も大事にしてくれたんだ」「そう…桜ちゃん幸せだったのね」「うん」「もう寝なさい」「ありがとう…頼むね…おやすみ」「おやすみ」そう言って寝室に戻りベッドに入ったが殆ど眠れなかった。3時間程するとまた桜が泣き始めたが、すぐに声がやんだ。母がミルクを与えてくれたのだと思った。次の日起きてリビングに行くと母は既に起きていて朝食を作っていた。「おはよう…」「早いわねもう起きたの?」「いつもこの時間に起きて美咲にミルクあげるんだよ」「へぇ寝ぼ助のアンタが」と言った。
※元投稿はこちら >>