俺は少しおにぎりを食べた後席を立ち直美と代わった。「大丈夫?」「うん…大丈夫だから…そうだ直さんそろそろ家の親父達が来るかもしれないから」と言うと「分かった」と言って出て行った。俺は美咲を抱きながら桜の傍に居た。美咲は何も知らずに眠っていた。やがて「源ちゃん来たよ」と直美が親父達を案内して来た。「源二郎…桜ちゃんは?」「ここだよ」と言って招くと「ああ…何で…」と母は言って泣き出した。両親が来た30分後「源ちゃん桜ちゃんのお父さん」と直美が言って義父が駆け付けた。「桜…」と一言言って近寄り桜の顔を触り「バカやろう順番が違うだろう」と言って泣き崩れた。「お義父さん…ごめんなさい…桜を守れなくて」と頭を下げると「源二郎君…スマン」と言った。暫くして泣き止み冷静を取り戻した義父に「お義母さんは?」と聞くと「女房は気を失って倒れた」と言った。「大丈夫なんですか?」と言うと「心配ないよ…子供達が看てるし…明日にはこっちに来る様言っておいたから」と言った。「そうですか」俺にはそれしか言えなかった。
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