「あっ?財布家だ」そう言うと「いいって出してやるから」と孝一さんは言った。「ありがとう」と言うと「じゃぁ…見送りがてら買ってくるわぁ…何がいい?」と聞いた。「簡単に食べれる物なら何でも」と言うと「分かった…じゃぁ行ってくるわぁ」と言い残し皆と出て行って。俺は椅子に腰掛け桜を見つめた。桜の顔は血の気がなく青白い顔をしていた。「桜…」と呟き頭を撫でた。「桜…起きろよ…桜…起きて笑ってくれよ…なぁ…桜…起き…うぅっ…うああぁぁ…」俺は声を出して泣いた。やがて俺は泣き止んでまた桜の頭を撫でた。直美が戻って来た。「美咲ちゃんミルクいっぱい飲んだよ」「ありがとう直さん」孝一さんも戻って来た。「飯買って来たから交代で食べよう」「はい」俺と孝一さんが先にロビーで食べた。「源二…変な事考えるなよ?」「そんな事しないですよ」「本当に?」「はい全部失ったワケじゃないから」「だよな…美咲ちゃんがいるしな」「はい…美咲の為にも俺がしっかりしないと」「だな…困った事があったらいつでもいえよ…俺達が傍にいるからな」「はいありがとうございます」と俺は言った。
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