「桜はどうなったんだっ?」「息を引き取りました」少し間があって「そんな…」と義父が言った。「すぐ行くから場所を教えてくれ」「地元の〇〇医大です」「分かった…すぐに行く」「気をつけて来て下さい」と言うと電話を切った。次に俺は実家に電話した。親父が出た。同じように説明した。「分かった…すぐ向かうから待ってろ」と親父も言った。桜の元に戻った。「源ちゃんご両親は?」「すぐ来るそうです」椅子に座り桜の顔を見た。今にも起き出しそうな顔をしていた。桜をぼーっと見ていたらグゥと腹が鳴った。「お腹すきましたね」と言うと「そうだな」とマスターが言った。「源ちゃん俺達そろそろ戻るわぁ」と言うと「俺も店開けたままだから」とマスターが言った。俺は立ち上がり「ありがとうごさいました…」と頭を下げた。「明日俺達も手伝うから何でも言ってくれよ」と敏さんが言った。「ありがとうございます」とまた頭を下げた。「源二…何か買ってくるよ…」と孝一さんが言った。俺は財布を出そうとしたが持ってきていない事に気づいた。
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