「産婦人科に行って事情説明すれば貰えるかもな…」「じゃぁ行ってみる…」「俺が…」「いいよ…源ちゃんは桜ちゃんの傍に居てあげて…」と悲しい顔で言い「それに少しでも助けになれば」と言って直美は美咲を連れて行った。中に入ると桜の周りにいて何か話し掛けていた。俺は少し明るく「皆ありがとう…桜も皆に囲まれて幸せだと思います」と言うと「源ちゃん…無理すをな」と敏さんが言った。「今は無理しないと…」と言うと皆泣きそうな顔をした。「ちょっと席外します」「どこ行くんだ」「両親に…」「そうか」と言って霊安室を出、病院の外に出て携帯を取り出し、桜の実家に電話した。「はいっ中村ですが」と義母が出た。「あっお義母さん…源二郎です」「源二郎さんどうしたの?」「あの…桜が先程…亡くなりました…」「えっ?源二郎さん?何?桜がどうしたの?」俺が言葉に詰まっていると「桜がどうした?」と後ろの方で声が聞こえた。「源二郎君?桜がどうした?」「お義父さん…桜が…車に跳ねられて…」「本当か?」「はい」「桜は?」俺は何も言えなくなった。
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