「先生…桜…妻に会えますか?」と聞くと横に居た看護師が「霊安室の方にご遺体を運びますのでそちらの方で」と言った。そして「あのご遺族の方…手続きがありますので此方に付いて来て頂けますか?」「はい…あっ直さん」と呼んで「ちょっと時間掛かるかもしれないから美咲の事お願い」と言った。「分かった…私達先に桜ちゃんに会ってるね」と目を赤くして言った。俺はそこで皆と別れた。一室に案内されある紙を出された。その紙には『死亡届』と書かれていて診断した医師の名前が既に書かれていた。「ここに住所氏名年齢生年月日と電話番号を…」と言われ記入した。「此方には亡くなられた方の氏名と年齢と生年月日を」と言われ記入し始めた。『武田桜』と記入した時、涙が数滴こぼれ落ち紙を濡らした。俺は改めて桜が死んだんだと認識した。書き終えた後霊安室に行った。すると部屋の外に直美が立っていた。俺が来たのと同時に美咲が泣き出した。「美咲ちゃんどうしたの?」と言ったので俺は「多分時間的にお腹すいたのかも」と言うと「どうしよう」と直美は慌てた。
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