シナリオ 官能小説

引っ越しは平日女性陣が小物をどんどん新居に運んでくれた。土曜日になると男性陣が大物の家具を軽トラに積んで運んだ。孝一さんも手伝ってくれ夕方には全て終わった。俺達はお礼を兼ねてその日夜、両親を居酒屋に連れて行った。皆美咲を可愛いがってくれた。特に敏さんがメロメロになっていた。次の日俺は１人でホームセンターに出掛けた。そこでスコップと桜の苗を買って帰った。父達と３人でそれを庭の南側に植えた。新居の南側は畑になっていて日光を遮る物がなかった。その桜の苗木を見て桜は嬉しそうに笑った。そして｢ここでいつか皆でお花見したいね｣と言い俺も頷いた。しかしこの夢が叶う事がないとその時の俺達には知る由もなかった。…俺達はその植えたばかりの桜を背に写真を何枚か撮った。両親達が帰り俺達はその夜新居で初めて結ばれた。｢桜の木ありがとうね…｣｢うん｣｢源ちゃん愛してる｣｢俺も愛してるよ｣キスして眠った。幸せの絶頂だった。そう思っていた。あの日までは…

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