俺は心に秘めている思いを桜に言った。「桜あのさ…」「何?」「一軒家買わないか?」「一軒家?」「うん…」「何でまた?」「これずっと考えてたんだ…ほら桜の両親が来てもさ泊まるとこ無いだろ?」「確かに…でも結構掛かるんじゃ?」「それなら心配ないよ…実はもう目星ついてるんだ」「えっ?」「うん…社長に相談したらマンションの近くにウチの不動産屋がやってる家が幾つかあるんだ」「そうなの?」「退院したら見に行かないか?」「うんっ」…それから5日後桜は退院して戻ってきた。マンションで待っていた二組のジジババは桜を労った後、可愛い孫にメロメロになった。…次の日俺達は桜の両親に美咲を預け早速家を見に出掛けた。三軒程見て家に戻った。夕飯を食べた後桜は美咲に母乳を与えながら話をした。「桜はどれが良かった?」「源ちゃんは?」「じゃぁせぇので指そうか?」「うん」三軒の資料を並べ「せぇのっ!!」と言って指した。一緒だった。「やっぱり」「だね」俺達が指したのは三軒目の平屋の庭付きの物件だった。「じゃぁコレで決まりな?後の事は俺が進めるから」「お願いします隊長」と桜は言って敬礼した。
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